雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

さて帰りの機内で何を読むか

先月のネタに遅れて参戦。いまどき紙の日経を朝チェックなんてオッサンだろ、とかいってはいけない。米系航空会社のCAはオバサンばっかで正直どうでもいいが、西海岸からの帰りは偏西風で行きよりも2時間くらいフライトが長いし、夕方着陸の飛行機で寝ると夜になって眠れず時差ぼけを後々引きずるので、10時間分の読み物を用意することは重要だ。

キャビンアテンダントへの私的な取材結果によると、機内で日経新聞を読むということは、そのヒトは、その時間まで日経をチェックしていなかったと判断される。「できるビジネスパーソンには、ありえない!」て、ことになるらしい。
なので機内で新聞を読むのなら『毎日新聞』はどうだろうか? 一番後回しに読まれるであろう(私的推測)、毎日新聞をオーダーすると「さすが! このヒトは、もうほとんどの新聞には目を通したのね!」となる。

国際線に載った時に毎日新聞を読んでるなんて、どれだけヒマなんだと思う。これから外国へ行くというのに国内のニュースを見てるなんて、観光に行くと思われても仕方が無い。
本当にできる人というのはビジネスクラスの座席で出発から到着までグーグー寝てるか、たえず仕事をしてるものだ。

さて今回は行きの飛行機で意外と眠れたせいで本のストックが結構残っているが、せっかく多少は英語脳の余韻が残っているうちに洋書を読み込んでおきたいところ。という訳でホテル傍のBarnes and Nobleに買い出しへ。
何故まだ読んでないの?ってところから"Hot, Flat, and Crowded: Why We Need a Green Revolution--and How It Can Renew America"。ベストセラーだから負けてくれよと毒づきつつ定価で購入。トマス・フリードマンの主張は良くいえば時流をつくっているし悪くいうと薄っぺらいところもあるけど、話の流れとしては面白いし、言い回しは気が利いていて英語の勉強にはなる。グリーンITとかバズワードに翻弄されているそこの人、馬鹿にしないで押さえておきましょうよ。
次にたまたまみつけた新刊"The Road to Big Big Brother: One Man's Struggle Against the Surveillance Society"。このところ急速に監視社会化が進んでいる英国の事情を整理した本。ところでFPDの普及と監視社会化のタイミングが期せずして一致したことは、時期はさておきジョージ・オーウェルの"1984"でのテレスクリーンの描き方って、意外と秀逸だったのねという気がする。連日、電子メールの処理に追われているところなんて、それこそパイプで書類が次々と机に送られて、とか読んだの18年前なので良く覚えていないんだけど、そういう記述もあったよねー、確か。
あとはお約束の"The Economist"と、Scientific Americanが"Earth 3.0"という環境技術の特集ムックを出していたのを表紙が目について衝動買い。あとはホテルのエレベーターホールでWall Street Journalを拾って、飛行機で残っていればFinancial Timesをもらおうか。
本当はこの一週間ネットで日本語のニュースもチェックしているとはいえ、ワイドショーとか市井の論調をさっぱり押さえられていないので、新しめの週刊誌で空白の1週間を埋めたいところだが、UA便じゃ日本の週刊誌は置いてないだろうし、成田からの帰りの電車でペットボトルのお茶を飲みつつ楽しむことにしよう。
まあ本当に忙しいひとはid:shi3zさんの書いている通り飛行機で寝ているのかも知れないけど、飛行機って生活の中で珍しく何時間もネットから切り離されている時間だから、腰を据えて本を読むには最適だと思うんだよね。