雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

スマート家電の落とし穴

うちに帰ったらリビングが静かだった。テレビをミュートしてるのかと思いきや、テレビが壊れて音が鳴らなくなったんだという。電源を入れ直しても治らないんで、試しにコンセントを抜き差ししたら再び音が鳴るようになった。55インチのテレビを修理に出すとなるとコトなので直って良かったんだけど、随分と不安定で昔のパソコンみたいだと呆れた。
前に2TBのHDDに撮り貯めた録画が全て消えたこともあった。子どもたちが勝手にゲームをいくつかダウンロードしてテレビ本体のフラッシュメモリーがいっぱいになってしまい、テレビが更にアプリ領域を確保するためにHDDをフォーマットしてしまったようだ。どうやらアプリとテレビ録画でファイルシステムが違っていて、アプリを入れようとすると録画を全て消し、録画しようとするとアプリを全て消す仕様らしい。本来なら別の外部ストレージを使い分けるところ、僕は録画用のストレージしか繋げていなかったからハマったようだ。
いちおう毎度のように警告のダイアログは出るのだが「全てのテレビ番組を削除しますか?」ではなく「フォーマットしますか?」という確認ダイアログで子どもが理解できずにOKを押しても無理はない。こういう大事な操作にはパスワードをかけられてもよさそうだが。フォーマットって言葉を理解してる人ばかりでもないし、フォーマットするかどうかを聞く前に、そうすると何が起こるか説明するのが先じゃないか。3つあるUSB端子の別のところに32GBのUSBメモリーを挿してからは番組が消えることもなくなった。いやはや家のテレビでストレージのキャパシティプランニングをしなきゃ録画を失う時代が来ようとはびっくりだ。
テレビに限らず体重計やら万歩計やら無線で繋がる機器が増えて、はじめは便利そうに見えるけど、しばらく運用していると調子が悪くなって、何だかな〜と思わされることが増えた。それはそれで地雷踏みの愉楽ではあるし、そーゆー呆れるネタを仕入れるためにわざと勇気を出してスマート何ちゃらに手を出したけど、こーゆー進化がどう収束するのかは気になってる。泣いても笑っても撮り貯めた番組は戻ってこない。過渡期ゆえの混乱と信じたいけど、もっと根深いソフトウェアの肥大化とか品質管理の問題がある気がしている。昔のパソコン同様に地雷原が分かれば運用でカバーするんだろうけど、それで万人向けの家電といえるのか。
多少はぎょっとするところがあっても多機能で価格が安いのは魅力だし、huluを観る機会が増えて昔ほど録画が重要じゃないんで困ってはいないんだけど、ちょっと前の家電と比べちゃいけないんだろうな。ただ、これが日本参入から間もないメーカー固有の問題なのか、似たようなアプローチでソフトウェアの肥大化にアプローチしていれば、スマホと同様に遠からず国産家電も同じように不安定になってしまうのかが気になるところ。

LG 55型 Smart TV 55LM7600 CINEMA 3D

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