Googleこわい
言い古されたことだが,やっぱりGoogleはすごい。ワン切りっぽい電話がかかってきて,その電話番号で検索すると大概はワン切り情報が引っかかるし,自分の名前で検索すると,過去の行状が洗いざらい出てきてしまう。最近は編集者もライターを面接する前に,Googleで記事を検索して得意分野や文章力や共通の話題を推し量るというから,卒業大学や過去の経歴よりも,自分の名前で検索するとGoogleで何が出てくるかの方が,ひとの人生を左右する時代が来るのも時間の問題,いや,少なくともITライター業界にはもう来ているし,そのトレンドは他の業界にも波及し得るだろう。
痛感したのは,怪文書について。『噂の真相』がいくら全国の書店店頭に並んでいるといっても,それを読んだひとにしか影響がないし,これから会う人について膨大なバックナンバーから探そうという人は出てきまい。しかし,その人の業績を調べるつもりでGoogleで検索をかけると悪い噂がぼろぼろ,となると影響は絶大,一生ついて回るのである。実際,同僚が仕事でうまくいっていない相手をGoogleで調べたところ,業績とかも引っかかるけれども,それよりインパクトのあるスキャンダルがゴロゴロと引っかかり,会う前からその相手に対する第一印象が決まってしまったことがある。「人の噂も75日」なんて牧歌的な時代は終わってしまったのだろうか。