僕の英語遍歴

僕は大の英語嫌いだ．英語の成績が理由で中学で留年し，高校を中退し，大学でも留年している．けれども予備校時代からByteやWiredを読んでいたし，Javaは日本語の教科書が出る前からDuke本で勉強したし，大学1年の時にはフリーランスで外資系半導体会社でコンサルをしたり，海外取材もしている．IPv6に首を突っ込んだあたりから，broken englishでWebサイトをつくったり，英語のMLで議論することも，それほど苦ではなくなった．
いまは外資の企業で外人の参加する会議では英語で議論するし，毎日のように山ほど英語のメールが飛んできて，時々返事もしている．用事があれば，文法が出鱈目でも英語なんか伝わるものだ．むしろ，会議冒頭のsmalltalkとか，いきなりカジノで「儲かってる？」と聞かれたときに切り返すことの方が辛い．
いまは通勤時にiPod ShuffleでIT Conversationsを聴いたり，毎朝Berlitzに通っているけれども，やっぱりつらい．僕は中学・高校で「英語が仕事に響くのなんか，大手商社とかに就職する一握りのエリートサラリーマンだけでしょ」なんてタカを括って勉強しなかったけれども，大間違いだった．けれども，留学生に英語が通じないような先生から何を教わっても，留年せずに済み，もうちょっといい大学に入れるくらいの効用しかなかったのではないか．それはそれで順風満帆で結構なことだけれども．