雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

アンバンドルド・ジャーナリズムってどうよ

テレビ欄目当ての新聞購読は雑誌,EPG,パソコン,ケータイに食われるし,団塊の世代が引退したらビジネスマナーとして新聞を読むことも廃れて,日経を一通りチェックするより,毎日はてなブックマークをチェックしているかの方が重要になっているかも知れない訳だ.いまから広告収入をガツンと増やすことも難しく,新聞もとい新聞社はどうやって生き残るんだろうか.
しかし,別に新聞社の社員ではない僕にとって新聞社の経営などどうでもいい.誰かしら信頼できる一次情報を継続的に収集してくれて,別の誰かしらでもいいからいい具合にアグリゲートしてくれればいいのだ.記者-媒体の垂直統合を壊してしまえば,市場規模が1/3になったって,同じ現場に10社20社と集まって似たような質問をする無駄が省けて,むしろロングテール的に素晴らしいジャーナリズムが生まれるかも知れないじゃないか.
とゆー訳で,blogをアグリゲートするだけでなく,継続的に決まった対象を取材し続ける記者が安定した生活を送れるようなバリューチェーンを,既存メディアとは別のかたちで誰が組み立てるのか,とても興味がある.それって「そして通信社だけが生き残った」ってこと?それだけじゃつまらないんだけどさ.
新聞とか読んでて,高給取りの論説委員だの編集委員だのの書いてる気取ってるけど腑抜けた記事はいらねーから,そこをとっぱらって前日のホットなblogエントリーで適当に埋めてくれた方が面白いし,それだけ人件費を削れれば値段も100円以下にできるんじゃないの?という気がしてならないのだ.
まぁ記者のキャリアパスをどうする?ってことは考えなきゃならないけど,ちゃんと気の利いた記事を書ける奴なら,アフェリエイトに書籍執筆と講演とかで食える気もするし,あんまり気にしないでいいんじゃないかな.新人記者をどう育てるかは課題だけど,気の利いたblogを書く高校生あたりをアルバイトでコキ使えば20歳くらいには使えるジャーナリストになってる,かも知れないし.
とゆー訳で,この勢いで右往左往してると,ほんとに新聞ごと新聞社はなくなっちゃうかも知れないね.けど,誰も困らない気もする.いまのマスコミは十二分に冗長だし,社会資本として必要な数の記者を養う方法なんて,ネット上でもいくらでもあるからだ.マスコミなんて社会の木鐸を僭称している割に,自分がいくら周りから木鐸を鳴らされても身動き取れないのだから哀れなものだ.

もしコンテナーである紙の新聞からの販売収入が消滅すれば、日本の新聞は収益の半分を失うことになってしまう。広告収入は36%しかないから、いくらコンテンツを強化して広告収入を増やしても、企業は維持できない。これが日本の新聞がネットビジネスに及び腰になっている最大の原因だと、歌川氏は指摘するのである。