雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

北一輝とか三島由紀夫が気になる今日この頃

12日のised東浩紀さんから『波状言論S改―社会学・メタゲーム・自由』をもらい,これまでも天皇制の成立あたりに興味を持って明治維新とか終戦工作に絡んだ文献とかはちょぼちょぼ読んでいたのだが,北一輝とか三島由紀夫の自殺に興味を持つようになって,ちょうどいい本をみつけて『三島由紀夫の二・二六事件 (文春新書)』を読んだ.
中国共産党が二二六事件の研究をしていると聞いて怪訝に思っていたのが,北一輝の構想は戦後の民主化を先取りしているし,戦略がないにはないなりの理由とか,政権内にも多くの味方をつくるだけの構想力もあったんだなー,と驚いた.あと,昭和天皇が彼らを反乱軍と定義するまでは,陸軍内でもかなり腰の引けた対応だったこととか.終戦の御聖断だけでなく,二二六事件のときも昭和天皇は無茶苦茶クリティカルな決断をしてたんだねー.
僕の勉強不足もあるが,この辺の歴史の面白さは教科書で習った範囲じゃ全く分からない.