雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

みずほ証券が数百億円も摩ってしまった件について

システムが落ちた訳ではないけれども、今日の読売新聞で特集された通りの経緯だとすると、東証の売買システムの仕様は本当に不可解。信用取引のことを考えると取引株数の上限チェックが難しいことは分からないでもないが、そもそもどうして値幅制限を越えた売り注文を受け付けたんだ?売り注文のキャンセルの方だけ値幅制限をチェックしているなんて、仕様としては意味不明。正常系の仕様しか定義されておらず、たまたま実装がそういう挙動をしただけじゃないのか。
値幅制限といえば前にいた会社が上場したときも、ネットバブルで数千万円の株価がついて本来は400万円とか500万円の値動きを許容すべきところが、システムの制限で200万円幅に制限されたことがあった。取引所のルールよりもシステムの仕様が優先するなんて、いつからシステム屋はそんなに偉くなったんだろうって、その頃から不思議だったんだ。
東証と証券会社との契約如何だが、双方に過失があるとはいえ、みずほ証券はすぐに注文キャンセルを行い、それを東証のシステムが不可解な仕様で受け付けなかったがために傷が広がったのだから、注文キャンセル要求以降の取引成立分について、みずほ証券東証に対して損害賠償を請求できるのではないか。