雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

次の10年へ向けて何をやるか

(註: 状況と心境に変化があり,辞めるかどうかは少しのあいだ様子見です.という訳で受け皿づくりはお休みしますが,これからやろうと考えていることについては変わらないのでエントリは残します.ご心配おかけしました)
ぼくが社内外で「6月末に会社を辞めます」と宣言したことについて,あちこちでいろいろな反響をいただいた.だいたい聞かれるのは

  • なぜ辞めるの?
  • 次どこにいくの? 何をするの?
  • 一番やりたいことは何?
  • うちに来ない?

といった事柄である.
こういった予想されるFAQに対してTalking PointsやRude Q&Aを用意せずに辞めることばかり触れ回ってしまったこと,しかも聞かれても当意即妙に答えられなかったことは,元マーケ/渉外としては大きな手落ちであって,この3年半に何を学んできたのか!と,自分でも頭を抱えてしまう.まぁ他人のためにTalking Pointsをレビューすることはあっても,僕自身は脚本にあまり頼らなかった/頼れなかったのだが.という訳ですでに手遅れの感はあるが,いま考えていることについて整理してみる.

なぜ辞めるの?
そろそろ飽きたから.
もともと入社の時点で「君にサラリーマンが勤まるの? どれくらいいるの?」と聞かれると,だいたい「石の上にも云々といいますし」と答えていた.ちょうど今年が4年目であるから,時期としては予定通りというか,少し遅れ気味である.とゆー訳で昨年から微妙にそわそわしていたのだけれども,昨年はボスを始めとしていろいろな人が辞めたので,とても僕が辞めると切り出せる状況ではなかった.ちょうど人の入れ替わりも落ち着いて,来期の計画を立てている中で,そろそろ潮時かなという感じがしてきた.
ここ1〜2年で役所対応にしてもコミュニティとの繋がりにしても,いろいろな部門で陣容が厚くなったし,僕がいなくなったところで困ることはないだろう.僕としても英語コンプレックスを多少は克服し,退社までにそれなりの成果を出して,会社でできそうなこと,できなさげなことは分かって,やりたいと考えていたことは一通りやらせてもらった.いろいろな部門と接点ができたので,今後なにか仕事するにしても,生かせることがあるかも知れない.

次どこにいくの? 何をするの?
いろいろな話があるけれども,まだ決めていない.秋以降の活動について,本を書くとか研究会を組織するとかベンチャーの手伝いをするとか,いくつかは固まりつつあるので,それらと両立するかたちで,もう少し食い扶持が必要だよね,と悩んでいるところ.
基本的にはフリーランスを考えているのだが,健康保険とかのことを考えると放し飼いにしてくれるんだったら,どこかしらに所属した方がいいかなという気持ちもある.よく起業しないの?と聞かれるんだけど,これまでちゃんとした部下を一度も持ったことがない僕としては,今の時点で起業することはtoo riskyということで却下.一緒に仕事するんだったら,財務と経営に強いひとの背中をみつつ,これまで培ってきた技術渉外とかのノウハウを活かしてエッヂの効いた仕事ができればいいな.

一番やりたいことは何?
日本国内で新しいことをやっている会社で,事業開発とか渉外の仕事をこなしつつ,IT政策に対して自由な立場で発言したい.このblogでも書いているような,業界構造とか技術戦略についての諸問題を解く上で鍵となるような立ち位置をつくれるのが理想的.共依存にならない範囲で組織に属し,時代の流れを変えるような仕込みをしたい.
40代後半くらいには物書きとして経済的に自立して放浪できるように,組織中心の商流を個人に引き寄せるような社会基盤を整えたい.昨日おもいついた「はてな登龍門」もそういうアイデアのひとつで,あれがちゃんと動けば世界を放浪しながら好き勝手にものを書いていても食える,かも知れない.
あと,働き始めてずっとネット上のサービスばかりやってたんだけど,やっぱり日本から世界に出て行くには,あちら側の世界だけでは難しくて,もっと基礎研究とかものづくりに近い部分の技術革新を担ぐ必要があるかな,という問題意識がある.

うちに来ない?
いまのところ7月以降の受け皿についていくつかのアイデアはあるけれども,決まっていない.いい話があれば乗れるし,仮に所属しなくても様々な形で恊働できるかも知れないので,ご連絡お待ちしてます.