雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

個性とキャリアパス

id:naoyaさんからトラバをいただいた.CTOがこういう風に考えていらっしゃる会社だから,血眼になってヒトを探さなくても優秀なプログラマが門を叩いてくるのだろう.はてなさんの場合は自前でサービスを開発/運用されていらっしゃるので,様々なタイプの技術者が活躍され,経営者も意識して適材適所のキャリアパスを提供する努力をされているのだろう.
世の中いろいろな会社があるし,例えばレガシーシステムの運用保守とかだと「これ俺の人生の何の役に立つんだよ」とか悩みながらJCL, Cobol, PL/Iとかと格闘するんだろうし,外資ソフト会社のマーケとかをやっていると「3C4Pどれも決められないでどこがマーケだよ.カタログとか広告つくったり,海外のプレゼンを翻訳して分かったふりして偉そうに講演したり,どんどん現場から離れて,潰しがきかなくなるんじゃないか」と悩んだり,事業ドメインや起業風土によって,風林火山どのタイプの技術者としての素養が必要なのか,適材適所で素質に合ったキャリアパスを提供できるのか,といった点で,組織によってだいぶ違いがあるんだろうなー,と思うし,はてなにせよGoogleにせよ,そういう意味ではまだハネムーン期間だよね,という気がする.一方で同じベンチャーであっても血眼になって「エンジニアがいねー」とかエージェントに詰め寄る無粋なところもある訳で,チープ革命とかの影響もあるんだろうけど,ことヒトに関してはお金で買えないケースが増えたとゆーことはいえるんじゃないかな.
とはいえ,いうまでもなく世の中には面白くなくても重要な仕事が山ほどあるし,むしろそういうものが世の中を動かしていたりするし,必ずしも素敵なキャリアパスを提供できないけど大事な仕事で,どうやって必要となるスキルを持ったヒトに来てもらうかというのは,事故が増えてからみんな痛感するのかなー,とかそこはかとなく心配している.無理が通らなくなってから,世の中の仕組みの方が変わってくるのかなーという気もするけど.

大量に積もった細かいタスクを淡々とこなしていける並行処理能力をもったプログラマ。あるいは人が作ったものを丁寧に磨いていける能力を持ったプログラマ。そういう複数のカテゴリの人たちが一緒になって組織を作っていくのです。組織はお互いがお互いの仕事を尊敬しあってやっていないと、いずれ崩壊する。だから、僕はこの異なるタイプのエンジニアの能力というのをお互いがお互いに認識しあえるかどうかは非常に重要だと思っています。