雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

今年こそ単著を

共著とか連載ばかり書き溜めて単著がないのは残念なことである。とはいえ仕事やブログに忙殺されて単著を書く暇がない。だからブログにタグをつけて、少しずつ書いて、まとまった分量となったところで本にできないかな、と。で、いずれ本にすることを念頭に、ばらばらな部分から手をつけて、フィードバックを受けて活字では直っているようにしたい。フィードバックを受けて原稿に手を入れ、順番を再構成すれば、ブログで読んだひとの中も買ってくれるかも知れない。そういう手法で、刊行を引き受けてくれる版元があるか問題だが。
で、最初に何を書くかなんだが『渉外の要諦―在野から政策を案じ、政治を動かすために』というのを考えている。数年前から情報通信政策研究会議という集まりを開き、政策サイクルや政策手法について入門編のようなセッションを設けたこともあるのだが、1時間半か2時間の講義よりも、2時間で読める本を出した方がたくさんのひとに伝わるだろうし。
僕は渉外という仕事を5年ちかく続けているが、この世界は背中を見て学べというのが普通で教科書がない。多くのひとが我流で仕事するんだが、みんなけっこう場当たり的だったりする。もっと戦略的に論点を詰めて、効率的に折衝するようになれば、官僚や政治家にもっと質の高い情報が渡るようになり、議論の質も高まって、業界にとってメリットが大きいのではないか。何より僕自身が我流で効率の悪い働き方をしていて、本を書く過程で初歩から改めて仕事の進め方を模索していければなと思う。
企業の渉外担当というと数が少なすぎるので本として成り立つのかという課題があるのだが、政治的野心を持った全てのひとにとって参考となる内容にできると良い。そういう意味ではタイトルに関して再考の余地がありそうだ。できれば九州大学で集中講義を行う8月初旬には間に合わせたいのだが、そうするとあと2ヶ月以内には脱稿している必要がありそうで、なかなかハードではある。ブログ何日分で単著の分量になるか、後で計算してみよう。