雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

警察の業務改革が必要

これはひどい、役所仕事の最たるもの。何が起こったか明らかなのだし目撃者だっているんだから、事情聴取くらい病院に出向いて5分でこなせよ。という以前に犯行を認識した上で、事情聴取の時間をとれないから逮捕しないという官僚主義的な無責任さに呆れる。

通報で警察官が駆け付け、騒ぎは収まった。しかし、警察官は「逮捕するなら被害届と4〜5時間程度の事情聴取が必要」と説明。医師らは「(事情聴取のために)救急診療を中断することは困難」と、被害届を出さなかったという。

こんなに主体性のない役所仕事なら、逆に手続き的に逮捕できるんだったら濡れ衣と分かっていても逮捕するんじゃないかな。恐ろしいことだ。こんなことが罷り通ったら、救急医療も早晩に崩壊しかねない。
ところで、ひろゆき2chに張り付けて有名になったけど、警視庁がネット掲示板で犯罪予告などの書き込みをみつけたら110番に電話しよう、という告知を書き込むようプロバイダに依頼しまくっている。で、110番をかけると、かけた県の県警とかに電話がかかるんだろうけど、警視庁や京都府警を除くとネット犯罪への対応体制が脆弱で、相手にされなかったり、下らない押し問答に大変な時間を取られる現実がある訳だ。
みつけたひとは、たまたまみつけただけなんだし、警察からも書き込みを確認できたところで、発見者からの事情聴取なんかすっ飛ばして発信者情報開示を請求し、書き込んだ奴をしょっぴいて吐かせればいい訳で、通報者をパトカーでお出迎えする必要なんかないのである。しかも県の縦割りで、割合として圧倒的に多いだろう他県からの書き込みへの対応は遅くなるだろうし。
掲示板に110番の広告を貼ろうとする前に、ネット犯罪の通報受け付けに対して迅速に対応できるよう窓口やワークフローを見直すことの方が先だよね。まあ、変に手続きを端折って冤罪が増えても困る訳で、この件で悪いのは県警ではなく無理に拙速な対応を求めた政権なんだろうけど。
鈍牛のような手続きを踏むことを徹底するよりは、異議申し立ての機会をキッチリつくりつつ、迅速かつ臨機応変な対応ができるようにならないもんですかね。