雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

書いて歌って

先日珍しくテレビをみていたら李香蘭の話をやっており、満州のことは『甘粕正彦 乱心の曠野』を読んで以来、気になっていたので思わず見入ってしまった。頭の中じゃ歴史上の人物だったんで、矍鑠と李香蘭=山口淑子本人が出演していたことに驚いた。その番組では男装の麗人と呼ばれた清朝王家の血筋を引く日本軍の女スパイ川島芳子のことも紹介されていて、戦中に男装の麗人ブームがあったというくらいしか知らなかったので少々気になっていた。ちょうど成田の書店で川島芳子の評伝が出ていたので、買って行きの飛行機で読んだ。

評伝 川島芳子―男装のエトランゼ (文春新書)

評伝 川島芳子―男装のエトランゼ (文春新書)

随分よく調べたなあと感心したのだが、東大の修士論文を下敷きに書き直したものらしい。肩書きがシンガーソングライターとなっていたのでiTMSで買ってみたが、しっとりとしていていい感じ。前に芥川賞を取った未映子女史もそうだが、最近は女性で多才な書き手が多くて、すごいなぁと。
愛し、日々

愛し、日々

満州については諸々の本を咀嚼し、考えがまとまったら何か書きたい。しかし満州国って諸々の意味で破天荒なのだが、様々なところで戦後政治や経済政策に影を落としているんだなあ、と改めて考えさせられる。Wikipediaで読むと山口淑子も1974年から1992年にかけて国会議員をしていたんだね。知らなかった。