雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

これ何て社会主義?

ふつう銀行に資本注入し、銀行が企業に融資すればいいのだが。どうして国が直接、企業の信用を補完しなきゃならないのか。銀行に資金注入するスキームをつくっても融資が伸びないのか。銀行から見捨てられたけど、助けなきゃならない企業があるのか。

政府は23日、銀行だけでなく、一般企業にも公的資金を使って資本注入する制度を創設する方針を固めた。世界同時不況による一時的な業績不振で赤字に陥った企業などを国が信用補完し、再生を促す狙い。

大企業が金融自由化で直接金融の割合を増やし、銀行融資への依存度が低くなった。いまさら市場から資金を引けないからといって銀行に駆け込まれても、情報が充分になかったり審査の手が回らなかったりするのか。だいたい家電も自動車も需要が回復するか見通しが立たなければ、業績見通しが立たないから民間銀行じゃ与信を通せないとか。
本紙1面で支援対象として技術力があり成長性が見込めるのに一時的に資本不足に陥った企業、M&Aに積極的な企業とか書かれているのをみると、具体的な支援先をいくつか念頭に置いた政策にも見える。もうちょっと穏健かつ市場機能を活用したスキームはなかったんだろうか。民間銀行から資金を引けない企業ばかり集まれば逆選択が発生する訳で、新銀行東京のように不良債権の山を築いたり、怪しげなブローカーが暗躍しなければいいが。