イランとブロッキング
昨日のTwitterと政治を考えるシンポジウムは面白かった。しかしイランからどうしてTwitterが使えるのかイマイチ解せない。山崎さんの説明ではTorを使っているというのだが、id:geekpageさんと「じゃあTorはどうやってダウンロードするんだろう、ふつうブロッキングするよね」って話になり。まあ「方々からダウンロードできるので完全にはブロッキングできない」「WinnyってことはないだろうけどP2Pソフトはどう?」「USBメモリを回すんだよ」「もし無線LANとかでWireless P2Pならサイバーパンクだよねえ」「いっそ衛星インターネット」等々。
話は懇親会にもつれこみ「そんなTor使いこなせてるイラン人っていっぱいいるのか?」「実はイラクからの投稿はそれほど多くなくて、大概は国外からなんじゃないか」「仮にプロパガンダだったとして、どういう意味合いがあるんだろう」とあらぬ方向へ。わたしもアイコンの雪だるまを緑に染めたクチだが、あまり深く考えた訳じゃなく、周りのアーリーアダプティブな人々が緑が買っているので、学生時代、通信品位法に反対して青リボンを掲示して黒地のページにしたのと同様「不正はいけないよね」「民衆弾圧はけしからん」「祭りには乗っておけ」的なノリだった。
それでid:txkさんからTwitterで「まあ思想信条の問題だからアイコンを緑にするのを止めるつもりはないけど、しかしアザデガン油田が日本の技術とカネで当てた山で、でもそれを米国とイランの思惑の中で潰されて、そんでもって連鎖でアラ石が右往左往、みたいな歴史を知った上で、緑色にするかどうかを考えても、いいんじゃねえかな。」とか窘められた訳だが。
日本でも仮にブロッキングが実施されたとしてTor等で簡単に回避できるだろうが、そういった回避ソフトの類をリスト化してブロッキングすることはフィンランドのLapsiporno.info事案と同様に問題があるし、まあしかし、そういった回避ソフトを使っていること自体が、情を知って児童ポルノを取得しようとしたことの傍証になるんだろうか、とか考えさせられた。