雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

お互い様だよ/ネット政党への期待

まあ、ネットでありがちな反応だが。では彼は法律とか政治を知っているのだろうか。天に唾してるよな。そのまま「政治や法律に無知な人間がネットを規制する法律を批判するんじゃない」とか返されるよ。

もう一度言う。技術を知らない人間がコンピュータやネットに関する法律を作ろうとするんじゃない。君らは全くの無知であり、必要のない規制をしようとしているだけだ。自分が無知であることを知れ。

わたしは技術を少し分かっているが、法律や政治には疎いもので、少しずつ勉強している。法律って意外とプログラミング言語的なスコープとか論理性があるって分かったが、法体系や判例といったフレームワーク・ライブラリにあたる部分が膨大で、とても全体像は分からんぞ、と頭を抱えている。
政治は今もよく分からない。官僚とは経済学とか理屈で議論できるが、政治家の世界って別次元っぽい。分かった人には必要な情報が十分に集約されており、とても深く理解されているが、だからリーズナブルな方向に進むとは限らない。利害関係者をどのスコープで括るか、有権者にどう説明するか、誰の顔をどう立てるか等、いろいろな要素があるらしい。
どうも技術的に考えて座りが悪い法律ができるのは、様々なケースに対して如何に手当てするか考えつつ、様々な考えを持った人々の間で呑める案に仕立てるからで、決して彼らが無知だからじゃないよ。むしろ大して調べもせず、技術的に屁理屈をこねて批判する連中の方が、技術やサービスが社会に与えている影響について無自覚である場合が多い気がする。
公表された民主党案について、この数ヶ月の検討過程を追いかけたが、きちんと民主的に議論されて、概ね実害のないところに落ち着いた。各論については異見もあるが、呑める内容に仕上がっている。
骨子案が国会に上程される前にホームページで公表されたことは大きな前進だが、できれば変更の余地がある段階で公表して骨子案を手直ししていく過程も公表されれば、どういったことを気にしながら注意深く言葉を選んでいるか、法案骨子のどこに着目して議論すべきか、もっと多くのひとから理解を得られ、建設的な意見を募ることもできたのではないか。
自民党の調整もこれから大詰めを迎えるが、検討の俎上に乗っている案や論点は高市私案ほど公表されておらず、大っぴらに議論しにくいのが現状だ。今国会で通そうとすると議論の時間も非常に限られる訳で、是非もっとオープンに議論していただけないものか。
逆にいえば、与野党が案を早い段階で公表してフィードバックを得た方が確実に民意を反映し、内容の完成度を高めて素早く合意形成できるという信頼を醸成するには、ネット上で反射的で薄っぺらな反対論だけでなく、現実的でバランスのとれた議論を積み上げて実績をつくる必要があるのだろう。
例えばだけど、数年後には平場の会議をPodcastで流し、QAサイトで陳情を受け付け、予測市場で政策課題の優先順位付けがなされ、法案骨子がWikiで議論され、ニコ動で演説にヤジを飛ばせ、重要な政策決定について頻繁にネット党員投票を募るような政党ができていたら面白いなとか夢見ている。