雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

ふと思い出したこと

10年くらい前に東大本郷で坂村健氏の招きでやってきたSunのScott McNealy CEOに挨拶する機会があり「君はどうしてLinuxを使っているのか」と聴かれたので「僕は貧乏学生だからSunのWorkstationなんて高くて買えないよ」といったところ、1週間後くらいに用賀から出荷間もないSolaris 2.6 for x86 日本語版が自宅宛に送られてきた話を思い出した。

憧れの「Final Cut Studio 2」に学生割引き適用してくれるよう、ジョブズに直接手紙で丁寧にお願いしたグリニッジハイスクール在校生に、2週間後クパティーノからポンと小包で無料コピーが届いたそうです。

さっそくアキバで店番をしていた時分に台北で買ったK6-200MHzメモリ192MBのPCに導入。CDEとかOpen Windowsが素人目に新鮮だったのはさておき、まずGCCとかも入っていない環境でビルドに苦戦。それから少し経って、Pacific Hightech (現Turbolinux) がSolaris x86向けにフリーソフトウェアのバイナリキットを出したので購入。けれどもSunのldとbinutilsのldとの挙動の違いに悩んでmakefileの書き換えとかで苦戦。thread実装が当時のLinuxよりいいとか知ってたけど、シングルコアのスタンドアロンで使ってもなー。結局2ヵ月後くらいにはRedhatに戻ったんだけれど、あれから数年後のSolaris 8か9くらいからは快適にGNU環境を使えるようになったよねー。あと商用UNIXが当時のLinuxと違ってドキュメントやマニュアル類まできっちり日本語化されていたのには感動したなあ。