雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

今は誰がなっても同じか

今朝の新聞やテレビじゃ概ね「また投げ出し」と否定的な反応。選挙が近いと身構える動きもあるが、このグダグダを引きずったまま解散総選挙をやることに与党内には抵抗もあろう。国会がねじれる中、国民もメディアも陶酔できる見世物を求めている限り、真面目に政策を打つほど地味と批判されるんじゃないか。
この政治状況じゃ誰が首相になっても似たような結果しか出せそうもないし、自民党衆院選挙前に政党支持率を上げるためなら何でもありになっているのではないか。緊張感に欠けた政権投げ出しが続く背景に、長年の55年体制憲政の常道が失われ、小選挙区制で派閥の力が弱まり、また野党と談合し難くなったことなどがあり、安倍氏や福田氏ばかり責めても詮無い。
不見識をさらけ出すと、安倍政権と同様に給油法案が引き合いに出されることに強い違和感を感じる。内向きな世論がが正しいか別として、アフガン後方支援なんか誰も気にしていないのではないか。況や消費者庁をや。公務員人事制度改革に道筋がついたのだから、看板を掛け替えるよりは実質的な政策で勝負する手もあった。
食品偽装や教育腐敗、年金崩壊は役所の看板を掛け替えてどうにかなる話ではなく、法定受託事務を含む地方行政をどう立て直すかではないか。たまたま大阪が話題になっているが、他でも地方財政の問題は暫く燻るだろう。誰が次の総理になるにせよ、付け焼き刃的な景気対策で何もかも有耶無耶になるのだろうか。そこまで甘くない気もする、乱世の予感。