次回のised設計研へ向けて
議事録の公開はだいぶ先になるが,土曜のised倫理研はかなり問題の本質に迫れた.これまでの混迷は『情報自由論』が刊行されていないが為に,その辺の問題意識に対してばらつきがあったことも一因だろう.ネット上の公共圏を巡る曖昧な議論が逸れはじめたのは,実は現実世界で自明であった私的空間の定義がサイバースペース上ではいたく難しいことに話が及んでからの第二部後半,最後の1時間くらいの議論でのことである.
前回の八田発表と並んで倫理研,設計研の議論の接合点がみえてきている.と同時に,次回の設計研はこれらの論点を網羅した上で,問題抽出と解決へ向けた選択肢の提示が求められよう.つまり
- アーキテクチャの再定義可能性とは何か
- ネット上の公共圏,私的空間を誰が線引きするのか
というふたつの問いを踏まえた発表が求められている.現時点で
- 誰が情報社会を設計するのか
というお題で準備を始めているが,もっと論点を絞るかも知れない.ここで備忘録として,鍵となる論点を列挙しておこう