雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

燃料電池

小型のMOVA(死語だ)端末が出始めた頃,リチウムイオン電池はまだ実用化されておらず,携帯電話にはリチウムメタル電池というのが使われていた。これが内部の結晶が絶縁層を突き破ってショートすると爆発するという代物で,ときどき社会面に「携帯電話が爆発して耳に全治二週間のケガ」とかいう記事が結構出ていた。リチウムイオン電池もちゃんと制御しないと爆発するようで,最近も米国で京セラの端末が問題になっている。京セラの名誉のために付け加えておくと,件のバッテリー自体はどっかのOEMである。
今のリチウムイオン電池ではテレビの視聴は1時間くらいしかできず,1セグ放送対応で長時間の電池寿命を実現しようとすると,やっぱり燃料電池が有力な訳だが,10年前に爆発する携帯の記事を社会面で読んでガクガクブルブルした身としては,爆発物を充填した機器を耳元に当てることにはかなり抵抗があるのである。まぁ,水素とかメタノールだから駄目というのではなくて,「電池寿命が長い=電池のエネルギー密度が高い or 消費電力が少ない」な訳で,どんな電池でも今より特性が良ければ,潜在的に危険な匂いがするのである。ナノゲートキャパシタとか,実際のところどうなんだろう...