雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

明日で29歳

さて20代で最後の1年をどう有意義に過ごそうか。
ぼくの20代といえば、大学1年でアキバでジャンク屋の店番をしながら外資半導体会社向けのレポートを内職していたり、お店にたむろする怪しい人々からロフトプラスワンに連れて行かれるところから始まった。そう、9年前の誕生日を僕は当時まだ富久町にあったロフトプラスワンで迎えたんだった。
それからライターに飽きたりずECサイトの構築を手伝っていたら前の会社に拾われて入社したらそこが上場し、片足突っ込んでた別の会社は Yahoo!に買われ、無線LANで遊んでいたらGLOCOMに拾われて、一人暮らしを始めたら1年で子供ができて結婚し、住宅ローンを組んで大学を卒業し、いまの会社に転職し、そこでもバタバタと毎年のように上司が替わり、2年半おきに子供が増えて今に至る、と。
走馬燈のように慌ただしく駆け抜けた10年、自分が何屋なのかさっぱり分からないまま色々なことに中途半端に手を出した10年、社会に対する苛立ちが自分に対する苛立ちへと徐々に転換していった10年、雪だるま式に背負うモノの増えてしまった10年。機会に恵まれ翻弄された10年。色んなコトを書き散らした割に大して積み上がってこなかった10年。
成り行き任せで楽な方へ楽しい方へと走っていたら、期待してたよりは世間的な基準では階段を駆け上がったけれども、我に返ってみると自分で考えていたのとは随分と違うところにきてしまった。やっぱり、走る前に見回すとか、自分の意志で方向性を決めるとか、もっと必要だったのかな。
けど、いまは若い時期に"a great vantage point"に身を置けた僥倖を受け入れつつ、自分を見失わないようにだけしておこう。そしていずれどこかで、自分に機会を与えてくれた人々が「あいつに機会を与えてよかったな」と胸を張れるような何かをしたい。
さて来年の今ごろ「30にして立つ」というコトバを前に恥ずかしくない自分でいられればいいのだけれど...