雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

小倉先生の参戦を期待

そうそう、対案の話に乗ってくださいよ、小倉先生。出会い系サイト規制法改正案への対応と併せて、年齢確認方法の拡充とかコミュニケーション・カウンセラー制度を運用する方向に動けば、先生の野望でいらっしゃるネットの実名化がかなり進むのに、って僕も言葉足らずですね。少しずつちゃんと書きます。

で、小倉さんが私や楠さんの対案について現時点でスルーしてるのは、いったいなんでだろうなぁ。

という訳で小倉先生には有害コンテンツ規制ネット提案をグイグイ引っ張って欲しい訳ですよ。中川さんと僕と崎山さんでは提言内容に非常にギャップがあって、それでも対話しながら建設的な方向を模索している訳だけど、小倉先生が規制批判批判になっちゃっていて、まるで朝日新聞の元気がなくなった途端に元気のなくなった一時期の産經新聞みたいになってるじゃないですか。もうちょっとよく読んでくださいよ、僕らの提言の方を。
今の高市案は、ネット規制派でさえ鼻白むような内容で、それはイデオロギーの相違とかそういうレベルではなくて、単なる勉強不足ですよ。違法情報対策でやるべきことは山積しているし、有害情報対策だって子供の権利条約であるように、振興政策でできることが山ほどある。僕らはそれを具体的に提案しているし、小倉先生の夢見ているネット実名化に近寄る提案もだいぶしているつもりなんですけどねー。
何故そんな敵に塩を送るようなことをやるかといわれれば、最近の規制派って勉強不足で周辺を誤爆しまくる暴論が多くて、もうちょっと政策目標を絞り込んで法的安定性の高い提案を先出ししておけば、ひょっとしてコピペしてもらえるかなーって淡い期待を持っているんですけどね。
何故かくも議員立法の質が低いかという点については本当に絶望していて、反動的には中選挙区制に戻して内閣提出法案ばかりになれば品質は上がるんだろうけど、そういう反動的な主張も現実的じゃないし、霞ヶ関とざっくり議論しつつ、自分のリスクで情報開示してオープンな場で私案を揉むくらいしか知恵がないんですよ。
ずっと小選挙区・政治主導でいくつもりなら、明治以来そろそろ判例が十分に蓄積されてきたんだから、米英のような慣例法にして詰まってない議員立法が社会に害悪を垂れ流さない枠組みに切り替えるとか、公務員人事制度改革で回転ドアっぽく与野党にマトモな縦書きの書けるひとを配置するとか、こちらは竹中先生が政策分析ネットワークを立ち上げた時期に構想した理念に近いのかも知れないけど、人の動きって時間がかかって今のところ諸々やっていても与野党案ともかくも酷いし、霞ヶ関の空回りと小泉流を下手に真似た政治の決断主義が末期的な状況をつくっている中で、僕なんかどう考えても損な、しかも外資系企業の仕事じゃなさげなことに成り行きで没頭してしまった訳だが、この調子で日本はどうなっちゃうんだろうか。