雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

危機感がないのか、当事者能力がないのか

危機感がないのか、危機感に眼を瞑って茶番劇を演じているのか、よく分からんのですよ。

  • そうでなくとも税収難の折、義務的経費を増やしたくない
  • 厚労省として増やしたくても、とても財務省を説得できない
  • 厚労省年金問題で既に過負荷で大きな政策を打てない
  • 本当の悲惨な現場を視察したら政府として責任が発生してしまう

たぶん両方なのだろうなあ。

このあまりの世間とのずれ、世間知らず、世の中知らずなのは、麻生氏なんでしょうか?それとも彼の取り巻きの政策秘書とかが世間知らずなの??それとも厚生労働省の役人が余りに世の中を知らなくて「ロフト見に行きましょう!」とか提案してんのかしら。
余りの“アホ振り”にちょっと驚愕なんですけど・・

6月ごろ厚労省改革で厚労大臣を副首相に任命するって案が実は的を射ていたのって、後期高齢者医療ふくめ状況の打開には義務的経費を増やすしかないけど、厚労省より財務省の序列が上である間は無理だよねって判断もあったんじゃないか。福田前首相って公文書管理改革とかも実は本質的なところを突いていたのだが、どうして政権を放り出しちゃったかなあ。厚労行政って小泉改革の折、いちど折れちゃったんですよ。だから厚労省批判を小泉改革的な官僚批判に還元しては筋が悪い。
ジョブカードも意味ないけど、そもそも義務的経費にキャップをかぶせた上で有識者を集めて諮問したところで、あの程度の仕事したフリしかできないでしょう。定額給付金+将来の消費税増税って非難轟々だけど、財務省を説得しやすい裁量的経費で、減税や公共事業と比べて低所得層に対して厚めに配られ、中期的な駆け込み需要も喚起できるから、駄目押しの公共事業よりずっと消費に回ることを期待できるかも知れない。少なくとも貯蓄に回るから無意味って批判は筋違いだろ。ブログ界隈でベーシックインカム論を打ってた連中まで擁護しない理由が分からない。
フードバウチャーやセーフティーネット拡充は正論だが、どう頑張っても政策過程や事務手続きの準備に2年以上の時間がかかるから、この恐慌に対する即効性は期待できないよね。