雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

うごメモはてなと、子どもを受け入れられる村へ

正月早々、下らない番組ばかりなのでネットを使っていた。で、話題となっているうごメモはてな - ゆうたさんの作品、不覚にも再生したら音が流れて妻は怪訝な顔をするし、息子どもが寄ってきて「また再生して」とせがむし、困ったもんだ。子どもの悪ふざけなんてこんなものだし、これが全世界に公開されちゃうってどうよと思うが。最初に物議を醸したのが悪質なネットいじめでも誹謗中傷でも犯罪でもなく、こういう微笑ましい悪ふざけだったことは僥倖じゃないかな。無事モデレーションが機能してDSiじゃ再生できないようだし。

年末に颯爽と現れたはてな任天堂のコラボサービス、うごメモはてな。早速、旧来のウェブ利用者に衝撃と混乱を与える逸材が登場しました。
うごメモはてな - ゆうたさんの作品

任天堂は今、自らのサービスが2chに変わってしまったことに震撼しているのではないか。 (略) 「日常で行われている悪ふざけ」が瞬間的に拡大されてしまうのである。陰口を簡単にパブリシティできてしまう場所を提供してしまったのである。こんなものを任天堂が望んでいた筈がない。

彼はペンと声だからこれだけ微笑ましいコンテンツを生み出せた訳で、小学生によるケータイ・サイトへの書き込みとかあまり見ていないんだけれども、小学生なら写真とか声とか手書きの方がダンゼン面白い何かを生めるんじゃないかな。
で、僕はやっぱDSiを子どもに買い与えようとか物欲がフツフツと沸いているところなのだが、まあ、いろいろリスクがあるのは確かだ。あんまり放っておけば、また教育再生ナントカが子どもからDSiを取り上げろとか騒ぎ出すだろうから、そうなる前に任天堂はてなが手を打つんだろう。お手並み拝見。
ふと思い出すと、僕も小学校高学年のときに放送部で番組収録したところ、みんなで悪ふざけになってしまったものだから、けっきょく教師が真っ青になって止めて放送されなかったことがあった。みんな自分が小学生だった頃のことを忘れてシタリ顔で語るが、子どもなんてこんなものだ。ゆうたくんの悪ふざけを、無関係な大人としては華々しいデビューおめでとうで済むところ、親だったらどうらろうって話はあるが、この程度だったら怪訝な顔をして「次から気をつけろ」ってレベルか。
ちょっと心配になるのは兄弟喧嘩をみていると屡々子ども同士で「死ね」「殺す」とか言葉がエスカレートして、その度に叱るんだが直らない。うちの躾ができてないってこともあるが、同じことをネット上でやられると、即刻、予告.inとかに通報されて、警察のお世話になってしまう可能性があって、親として勘弁して欲しいって思う訳だ。
ネットって強烈にフラットな世界だけれども、無邪気な子どもってそういう世界のルールを守れるように育ってない。だから小学生に全世界へと情報を発信する手段を提供することって、世界にとっても本人にとってもリスクではある。だから一律にフィルタリングで狭い世界に閉じ込めておこうというのも違うし、できれば成熟度に応じて徐々に世界が広がり、ローカルの細々とした喧嘩や揉め事を通じてオトナになっていって欲しい。
今回は目くじらを立てるような話でもないし、こういう騒動が繰り返される課程で、子ども達を受け入れ得るコミュニティについて相場観をつくっていくことになるのだろう。はてながいい意味で村として、子ども達の悪ふざけを受け入れつつ叱れればいいのだが。