雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

PICSY人事評価の夜明け

はてなPICSY人事評価が採用され、概ね好評を博しているようだ。素晴らしい。
http://blog.picsy.org/archives/000327.html
http://d.hatena.ne.jp/jkondo/20051212/1134382615
http://d.hatena.ne.jp/jkondo/20051213/1134428422
はてななら社内の風通しもよいので評価にバイアスがあっても早めに議論してアルゴリズムの改善が進むだろうし、社長も含めてコーディングをしているくらいで職種間の断絶がなく、PICSY人事評価を導入する障壁は小さいと考えられる。PICSYもこれでようやっと成長の土台を手に入れた訳だ。
PICSY人事評価には、いずれ中規模・大規模組織で部門をまたがった360度評価を行ったり、過去の業績が後から評価された場合も反映されるようにすることで、成果主義の下でも部門間の協調を加速したり、部門の流動性が高い従業員でも公正に評価される仕組みをつくろう、という野望がある。
とはいえ、ひとがどうモチベートされるかは報酬だけではなく多面的な問題だし、ある成果と営為とをどのように結びつけるのかは非常に難しいし、セクショナリズムを報酬制度だけで解決するのは難しいだろうし、報酬制度をファインチューニングする前にやるべきことが山積していると思うようになってから、PICSY人事評価が組織の様々な課題を解決するという妄想は捨てた。
けれども、うまく機能している会社で、透明性の高い報酬制度の一環としてPICSY人事評価を採用することは、非常にリーズナブルだし、従来の制度と比べて高い納得感を提供できるのではないかと期待している。