雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

はてブが契機で誰か自殺しても驚かないが

時に殺伐としたネガコメとかあるし、それが響き合っちゃうし、自分も凹まされることあるからねえ。けど書いたエントリがホッテントリに入ると嬉しいし、励まされつつ時に傷つく、みたいな。ネガコメが理由でユーザーの退会騒ぎとか既に起きているし、いずれ…

実名ブログの矜持

このブログを開いてから実名と筆名と何度か揺れ動いたが、昨年のある段階から実名を使うようにした。契機は昨年の青少年インターネット利用環境整備法の動きに関連し、会社の手助けを借りて活動するようになった折、そこで知り得た情報をブログで取り上げる…

帝国の中心で自由主義を夢見る先に

残念なことに日本社会では理知的でフラットな議論は相手を選ばないとできない。そしてブログは公開する相手を選べない。Webがそういう同調圧力を飛び越えて個を確立するツールとなることを期待してはいるが、今のところ日本語圏ではネット上に別の世間をつく…

SNS規制の山場は来年2月

警察としては出会う可能性のあるサイトは丸ごと出会い系サイトとして規制したい。ところが年齢確認を厳密にやって未成年を弾く必要があるとなると、SNS事業者としては受け容れ難い。しかし少年犯罪被害は起こり続けるけどどうしよう、みたいな。 昨年の統計…

mixiのゾーニング強化について一言

6月11日追記: mixiよりメールで、現時点ではメッセージの内容に関して監視を行う予定がない旨ご連絡いただいた。 上記エントリで、メッセージについて言及いただいておりますが、メッセージ内容に関して、現時点で監視を行う予定はございません。念のためお…

向こう2年は第二類医薬品のネット販売が認められた

第二類医薬品のネット販売が向こう2年間は認められることになった。とりあえずめでたい。この猶予期間を使って本人確認の強化、医療機器との連携など、薬局店頭よりも安全な販売を目指していけるといいんじゃないかな。 追記: コメントにあるように、ごく一…

竹槍でB29から進歩しない日本

兵庫大阪でみつかった豚フルが東京で流行っていないはずがない。なぜ「患者第一号は渡航者」って建前に拘って国民生活に打撃を与え、労力ほどの意味はない検疫ばかりに注力し続けるのか。員数主義で無駄に兵力を浪費した戦中と何も変わらないじゃないか。け…

性犯罪被害者の氏名開示問題について(事実確認とお詫び)

小松原織香氏が最高裁にヒアリングしている内容が参考になる。裁判員制度で、一定程度は性犯罪被害者のプライバシーは配慮されているようだ。いまの対策で十分かどうか議論はあるにせよ、記事で読んだほどひどい状況ではないことに安心した。 最高裁判所は、…

ブラック企業とIT技術との微妙な関係

間違って飛び込み苦しんだことがあるが、確かに世の中ブラック企業ってのはある。入社時に避けたって取引先や案件でぶつかることもある。しかし若いうちに買っておいて損のない苦労もある。体力が衰えてから当たるとしんどいし、理解できない理不尽な状況の…

裁判員制度による深刻なプライバシー侵害

読売九州版GJ。俄には信じ難いが、裁判所が「性暴力被害にあった○○さんは、あなたの知り合いですか」と数十人の裁判員候補者に触れ回り、知った人には特に守秘義務がないという。制度対象の事件の2割というから明らかに法務省の手落ちだ。 問題が解決するま…

日本のクラウド振興策をお題目で終わらせないために

今月の日経IT+PLUSでは電子政府クラウドを取り上げた。ブログで取り上げた時はちょっとした騒動になったし、自分も懇談会・検討会とか関わっているので気を遣うんだけれども、書いても大丈夫そうな範囲で、明確になっている論点出しくらいはしておこうかな、…

はぢめての検疫

豚フル対策で毛布がない時点から誤算。温度調整しているらしいが、寝るには寒いよ機内。いつも荷物と一緒に棚へ上げてしまうジャケットを着て凌ぐ。これから海外旅行いく人はフリースとか持ち込むといいよ。 着陸前にCAから質問票を渡されて記入。着陸後も座…

さて帰りの機内で何を読むか

先月のネタに遅れて参戦。いまどき紙の日経を朝チェックなんてオッサンだろ、とかいってはいけない。米系航空会社のCAはオバサンばっかで正直どうでもいいが、西海岸からの帰りは偏西風で行きよりも2時間くらいフライトが長いし、夕方着陸の飛行機で寝ると夜…

中川秀直氏がmixiを政治活動に活用

日記コメントは閉じており、マイミク申請すると即座に承認、定型メッセージが送られてくる仕組み。という訳で政治活動に活用できる仕掛けをmixiが用意したのでしょう。中川氏はブログも充実しているので、ブログとmixi日記をどう使い分けていくかも要注目で…

徒労感

楽天なりケンコーコムが厚労省から天下りを受け入れて、何年か粘り腰で頑張れば現実的な手打ちもできるんじゃない?役所も最初は叩いて既得権者の顔を立てつつ、成長産業に雇用の受け皿を広げられれば御の字ということで。最初はみんな新興勢力でも、現実を…

異動した

このところブログの更新が滞っていたけれども、twitterで少し書いた通り5月に異動した。今週は新たな米国人上司や各国の同僚と本社に集まって丸1週間の会議。約束した公務や講義は継続するが、徐々に社外活動のバランスを見直す。今の会社に入社して6年半、…

警視庁から個別記事への削除要請はなかった模様

個別書き込みへの削除要請はなく協力依頼となった。しかし、具体的にどう年齢確認を厳格化するのだろうか。例えば身分証明書を写メで送るとか。オペレーターが目視で確認するとなると大変だ。せっかく携帯電話事業者の年齢確認義務を強化したのだから、昨年…

見え透いた嘘と次に控える波

EMAが27日、警視庁から大手携帯サイトに対して削除要請が行われたとする一部報道に対して「かかる事実は確認されませんでした」とするリリースを出した。しかし4月2日の読売夕刊に対して各紙が翌朝刊で後追いしたことから、警視庁生活安全部少年育成課を取材…

世襲の法的規制は不要だが 政治資金の継承には課税すべき

親と同じ職業を継ぐことが世襲と広めに定義すれば、金融SEだった親父の影響を受けてIT業界に身を投じた僕も世襲である。幼稚園の頃から家にパソコンがあったし、生まれて最初に与えられた定規は端が欠けたフローチャートを書くためのテンプレートだった。政…

Doblogが学ばなかったこと

長期的には皆死ぬように、どんなサービスもいつか終わる。会社ごと終わるときもあれば、採算に合わず事業から撤退することもある。だから企業が経営判断でコミュニティ・サービスから撤退すること自体は仕方がない。だがDoblogは今からでも遅くないから、グル…

出会い系規制でSNSを標的にする「ボタンの掛け違い」

日経IT+PLUSの連載、今回は出会い系サイト規制を取り上げました。当ブログでも断片的に問題提起してきましたが、全体の構図を改めて整理すると、なかなか根深い問題だということが分かります。それと新聞の警察リーク垂れ流し体質というか思考停止。ネットと…

来週金曜「インターネットが選挙を変える - Internet CHANGEs election」登壇

来週急遽出張が決まって成田から直行という過密日程ですが、来週金曜日にお茶の水のデジタルハリウッドで行われるネット選挙のイベントに登壇します。衆議院選を前に政治家ブログ界隈もヒートアップしており、どんな話が飛び出すか興味深いところです。 先日…

超ガラパゴス以前に押さえておくべき戦後IT技術史

どうせ政治的に大盤振る舞いする必要に迫られているんだから、ベストを尽くすしかないよね。答えを持っている訳じゃないけれども、大まかな戦後IT技術史に対する視座を踏まえた上で少しでも有効な使い道に頭を絞ってはどうか。これまでの政府が充分に合理的…

世界の綻びを愛でるまで

そういう奴ってロスジェネやその上にも結構いるから別にゆとり世代の問題じゃないよね。昔はまともだった先輩が挫折の末に気付くとそういうノッペリした世界感を育むようになったのをみるにつけ、ああこれは心性の初期値か自尊心を守るために必要な退行なの…

エンジニアの未来サミット 登壇

5月23日に行われる技術評論社のエンジニアの未来サミットに登壇が決まりました。20代半ばにしてエンジニアを降りた者として悩ましいお題ではありますが、人生には様々な選択肢があるということで。 第一部:おしえて!アルファギーク─エンジニアが幸せになる…

三男と宇宙

さきほど3歳になる三男を風呂に入れていた時の出来事。「ねえパパ、地球って転げやすい?」「うーん、いつも転がってないと朝が来ないんだよ。どうしてそう思ったの?」「だーって、こんなに大きいから」腕を上げて大きな丸をつくる。「どこでそんな話きいた…

ガラパゴス再考

あんまりガラパゴス・ガラパゴスと卑下していると、じきにエクアドルから外務省宛に抗議がないか心配だ。それに日本のICT業界が置かれている現状をガラパゴスに喩えるのはあまり正確ではない。日本のメーカーも以前から海外を意識しているし、その上で今の姿…

ぬか喜びかな mixiの出会い系コミュが概ね復旧している件

先週「出会い狩りの先にある世界」で取り上げたmixiの出会い系コミュニティ大量削除だが、改めて検索したところ概ね復旧しているように見える。0となっているサイトは数えるほどしか残っていない。ITMediaの記事にある画面キャプチャーでは「出会い」で検索…

子の安全について責任を持つのは親

そもそも3人乗り自転車は永らく使われていたところ、実は道路交通法で規制されていたのだと警察が「交通の方法に関する教則」を約30年ぶりに改定して禁止を明記したら、親の大反発を食って安全基準策定に転換した経緯があり、これは決して需要喚起のための規…

アジャイルな制度設計の可能性とか

衆議院議員の早川忠孝氏がブログで政治資金規正法の問題と絡めて議員立法の課題を指摘されており非常に興味深い。世論の注目が集まっている課題では検討に時間をかけられない上、法制局が起草とレビューの両方をやるのでチェックが甘くなりがち。あと法文の…