2007-01-01から1年間の記事一覧
日本でもEFFのような何かができることには好意的な関心を持っていた。地デジにせよ、著作権期間延長にせよ、技術に明るく消費者目線の団体は日本での論戦に於いて欠けていたピースだし、そういった趣旨の団体ができることには大賛成だ。一方でダウンロード違…
知ってはいたが90年代以降の大学院重点化政策によって博士が量産され、教員のポストが足りず半数近くが失業しているという話。いろいろと考えさせられたのだが、ここ半年くらい悩んでいた自分が博士を目指すべきか問題については仕事上のキャリアを捨ててま…
僕は5年前たまたま中国からGoogleにアクセスできるようになった日に居合わせたんで驚きはないのだが、中国が同じ手口で百度を応援するというのは、アンフェアだが興味深い動きではある。著作権侵害の音楽やビデオで米国系検索エンジンと差別化しているのも、…
僕もロストジェネレーションだから、労働市場の需給問題を個人の資質に転嫁するオヤジどもの議論には憤懣やるかたないが、上の世代から「技術を身につけた結果、どんなことができ、どんな未来があるか」示された試しはないし、それが上の世代の義務だとは思…
ずっとCDを買う生活習慣はなかった。新しいガジェットを買う度にiTMSとかMoraとかLismoとか、あちこちで音楽をダウンロード購入しているのだが、ダウンロードしたファイルを持ち続けた試しがない。何せ人柱環境で不安定だから月に何度もOSを再インストールす…
iPhoneは欲しかったのだが米国のSSNを持っていないので見送った。iPod Touchは予約を我慢したのだがApple Storeで予約した連中から見せびらかされ、あまりにcoolなので買ってしまった。iPodはこれで3代目になる。20GB,初代Shuffleに続いてだ。ハードとして…
日露戦争くらいまではうまく回っていた日本が昭和初期には変になったことと、戦後50年は荒波にもまれながらも成長してきたのに失われた10年以来の体たらくと、何か共通性のようなものがあるのではないかと考えて乱読している。
CEATECに行ってきた。スーツ族で活況を呈していたが微妙に煮詰まり感が。ディスプレイとかすごく薄くして市場が爆発的に拡がるとは思えず。駆動技術や有機ELで、ダイナミックレンジも動画サポートも改良されたけど、充分にみれる画質だし過剰品質の悪寒。MPE…
今日は箱根での旅行からロマンスカーで戻るなり会社で夕方からミーティング。先週とある勉強会で勧められた"The Singularity Is Near: When Humans Transcend Biology"を日曜Amazonに発注したところ、さっそく会社に届いてた。開封したがデカいので自宅には…
うわ何か僕のいいそうな台詞だな。初めて触った言語はN-60 BASICで、三十路に入ったばかりで40代、50代じゃないけどさ。Javaを初めて触ったのはHotJava Alpha 2の頃だけど、歴史的を振り返るにCに阿ったSchemeじゃないのかな。だからMicrosoftがMSJVMでSunを…
ポイントは駄目なエンジニアを切れないことが問題なのではなくて、ユーザー企業が必要とする技術は変わるのに、そこで機動的に技術者を入れ替えられないことが問題なんだけどな。優秀かどうかはさておきCobolプログラマに明日からJavaを書いてねとはいえない…
僕も7年前なら、そういうことをいったかなあ。どちらかというとアーキテクトで職業プログラマじゃなかったけど、遅延必定のプロジェクトに乗り込んで予定通りカットオーバーさせる火消しを何度もやった。僕が乗り込めば、どんなプロジェクトだって何とかなる…
失われた世代ど真ん中しかも超落ちこぼれとしては悪くない人生を歩んでいる僕が失われた世代について語ることは些か奇異に映るかも知れない。なんかこう進学校の新聞部が学歴社会を批判するみたいな。ただ自分がどう居場所をみつけるかという問題と社会が特…
id:p-4が主張するように雇用の流動性を論ずるのであれば、切り捨てられる側のことにも目を向けねばなるまい。ここでの汎用機オペレータやCobolプログラマは、汎用機の運用やCobolコードの保守の仕事がある会社に転職できるかも知れないし、LinuxやJavaを勉強…
仮に「受験勉強」が若者の個人主義を涵養するならば、日本の戦後成長はなかったのではないか。問題は年金と一緒でサラリーマンでいることの保険料が世代によって著しく不平等だから、若者は燃え尽きる前に馬鹿馬鹿しくなって降りてしまうのである。今の会社…
困ったことに私の周りでも自分の得点になる仕事しか引き受けない馬鹿が多い。「ロールじゃありませんから」「リソースが逼迫している中でプライオリティをつけますと」「大事とは分かるのですがスコアカードに反映されないもので」かといって持ち場を固定し…
確かにアホな家事ロボットは売れないだろうが食洗機は当たり前になったし、Roombaも200万台以上売れたし、今時のプリウスは車庫入れを自動でやってくれるし、ロボットって意外と身近である。工事現場の巨大建機だって、どんどんインテリジェント化している。…
SIerが変わらなきゃってことには同意。けど日本でSIerは当分なくならない。少なくとも解雇規制がなくならないとね。米国で何故ユーザー企業が専門家を雇えるかというと、要らなくなったらクビにできるからだ。例えば汎用機とCobolのシステムをLinuxとJavaに…
誤爆するつもりはなかったのだが今のままでは気まずいので、id:shi3zのところへ飯を食いに行く前に改めて自分の考えを整理してみる。 id:mkusunokまでもがマシン語論争に入ってくるとは思わなんだ。来週ご飯食べる約束した矢先にこれだ。
献本御礼。しかし佐々木さん、すごい勢いで上梓されますね。次は是非『3時間で原稿を片付ける私の方法』とか読んでみたいです。 さて私もだいぶ前に共著で『インターネットを使ったIT情報の検索テクニック (エーアイムック 255)』という本に原稿を寄せたこと…
機械語を巡るid:shi3zさんの人気エントリから、id:hyoshiokさんがx86の高速化技術に話を振るとは思わなんだ。キャッシュコヒーレンシの話がプッツリ終わっているところとか微妙というか、なんとなく浮いている気もするが。まあ確かにSMPになるとパイプライン…
うーん微妙。一般にThreadを使う理由として、n個あるCPUを効率的に使いたいといった意図がある場合があるが、Rubyは今のところネイティブスレッドをサポートしていないのでThreadを使ったコードを書いても複数CPUを利用できない。*1 *1:matzrubyの話。YARVで…
ところでSOAでソフトを再利用とか簡単にいってしまうと眉唾というか,すぐプロトコルとかコンポーネント・モデルとかメソトロジに関心がいきがちなのだが,実際のところ再利用できるコンポーネントをつくるには,使い捨てコンポーネントをつくるより費用と期…
教育論というのは難しくて,これは大概のひとが教育者でないにも関わらず,自分も教育を受けたことがあるというだけの理由で教育について一家言を持っているからだ.blogの賑やかしになれど,教育と年金は選挙の論点には向かない.公約通りに物事が転んだ試…
最近ちょっぴり忙しい.まあ,ちょっとぐらい忙しい方が普通だし,本当に忙しいひとからみればユルいことこの上ないのだが. 何というか不慣れな仕事が多い.ルーティン化した仕事には飽きてしまうんで,それなりのsomething newがあるのはまあいいのだが,…
『反転―闇社会の守護神と呼ばれて』はライブドア事件が国策調査という言葉を普及させたが,そもそも検察,特に特捜部の捜査とは国策調査なのだ,ということを納得させてくれる本書.石橋産業事件で有罪判決を受けた敏腕ヤメ検弁護士が記した. 日本を法治国…
献本御礼.物書きを志しながらも筆一本じゃ食えずにIT業界に転じた副業的文筆家 兼 ブロガーとして,マスコミやら論壇・文壇に対する微妙な嫉妬を抱きつつ「いずれ言論界もフラットになるんだぜ」とか怪気炎を上げたい気もするが,本書はネット上での言論に…
増田氏は東大を微妙に過大評価しているんじゃないかな。確かにCPUを設計するカリキュラムはあるが、昔は回路設計までやっていたのが今はVHDLなので、ちょっと言語は違うがプログラミングのようなものだ。 何年か前にカトラーと一緒にNTカーネルを書いていた…
最近ちょっと考えるのは,世の中には希少性を念頭に置いた論理と,それとは正反対に流動性を念頭に置いた論理があるのではないかということだ.希少性とは例えばフラれた相手のことを思い出して「こんな素敵なところも,あんな素敵なところも兼ね備えたひと…
期待に違わず民主党が勝ったが,先々のことを考えると暗澹たる気分だ.いろいろと重要法案は滞るし,官僚の皆様は国会対策で忙しくなるのだろうな.衆参のねじれ現象は政策転換ではなく政策停滞を促し,民主党は衆院の解散総選挙を目指すだろうけど,衆院選…