雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

米国にも親指族?

昨晩はPacific PlaceのTodaiで晩飯を食った後に地下のBNに寄ったら、気になる表紙の本があるので買ってみた。日本でもひところ親指族と話題になったが、筆者は米国でのケータイ世代の子たちとをGeneration Textと呼んで論じている。そういえばSeattle Downto…

女。京大生からはそうみえているのか

いつも鋭いなぁと思って読んでたのに、切実なことになると意外と陳腐な意見に驚いた。SFCで起業家タイプってネットバブル時代ですか(遠い目。最近のカイシャってそういうひと求めてたんでしたっけ。前のめりに即戦力とか能動性といっても、組織で受け入れ態…

脱学校の社会へ向けて

今の学校ってどうしてこうなんだっけ?という件については『天下之記者―「奇人」山田一郎とその時代 (文春新書)』がお勧め。東大設立を巡る紆余曲折がよく書かれているのと、主人公である山田一郎の、帝大卒の超エリートで早稲田の創立者であるにも関わらず…

日雇い派遣の禁止はポピュリズムか

今夜ホテルの前にあるシネコンで"Step Brothers"をみた。40前のNEETを抱える男女が再婚し、義兄弟となった二人が居場所のために両親のリタイアを妨害する?みたいな話。どこの国にもNEETみたいのっているんだろうけれど政治問題になるのは日欧で、これは雇用…

立法技術的に云々

日本は大陸法だからフェアユースは難しいというのが定説と認識していたんだけど、やればできそうじゃん。これまでの議論は何だったのか。閣法と議員立法で敷居が違うので、議員立法でできるという議論なら一理あるが。専門性の高い領域でありがちなことでは…

統計の利用に関する技術革新

ずっと積ん読になっていた『その数学が戦略を決める』をシアトル行きの飛行機で読了。回帰分析・無作為抽出・遺伝的アルゴリズム・ベイズ推定といった統計学のテクニックについて分かりやすく整理され、商取引・政策・Webデザイン等での豊富な活用例が出てい…

誰もこれからガラパゴスは望まないっしょ

日本向けのWebサービスといっても、GoogleとかLiveはグローバルだし、Yahoo! Japanも資本はさておき技術的にはYahoo! Corpの技術を踏襲している訳で、日本だけで何か特別なことは起こりそうもない。iPhoneやAndroidでケータイのPC化は見えているけれど、ケー…

組織でのフィルタリングに対する素朴な疑問

わたしの職場は幸いフィルタリングがかかっていないのだが、最近は会社も役所も結構フィルタリングがかかっている。情報漏洩対策などを考えるとWebメールなどをフィルタリングする理由は分からぬでもないが、ブログとかもアクセス制限しているとすると情けな…

政策の慣性と、外野の心掛け

融合法制に関するパブコメが公開された。数でいうと圧倒的に放送局の関心が高かったようだ。中間論点整理に対するパブコメだし、個別意見に対して回答が寄せられることはなさそうだが、ざっとみた限り論点は収束しつつあるし地に足の着いた議論に期待したい…

特効薬は犯罪報道の配慮なんだが

八王子の事件も硫化水素自殺も、テレビや週刊誌の犯罪報道がああじゃなかったら起こらなかった可能性があるし、これからも似たような事件が続くんだろう。もちろんマスコミは自省しないし、政治家もナイフやケータイは槍玉に上げてもマスコミには気を使う。…

フィルタリングの進化と格付け語彙の役割

PICSやフィルタリングが出始めた頃、セルフラベルや第三者レイティングに使う語彙は、即ちサイトに対する分類そのものだった。ところがフィルタリング技術が文章や写真の中身を判断ようになり、レイティングそのものよりはフィルタリング・ソフトのロジック…

日本のネットは終わらないよ

技術的なことは高木氏の指摘通りなんだけど、少し誤解があるようなので補足しておく。これまで総務省の研究会で個体識別番号等について議論され、報告書で取り上げられたことは何度かあるけれど、個体識別番号等を送信するようキャリアに対して総務省が法的…

サイトとの互換性を維持しつつ個体識別番号等の安全性を高める具体的方策

高木先生から無理といわれてしまうと、誰のために個体識別番号等の廃止へ向けた理屈と具体的段取りを立論したか分からない。安全性を高めるための計画的な仕様変更であれば、多額の損害賠償を課される可能性は低い。とはいえここで引っ込んでは元暗号屋の名…

最も地に足のついたケータイ本

献本御礼。ここ数ヶ月、学校裏サイトとかケータイに関する本を濫読したにも関わらず、どれもケータイ・ネイティブじゃないオヤジが書いていたせいか違和感があった。id:seijotcpによる本書は、ネット世代の批評家が子ども達のケータイ利用の実態に切り込み、…

プログラミングファースト開発は物神化に並ぶ人月商法脱却の解か

プログラミングファースト開発と最初に聞いて、ソフト開発の手順としては当たり前過ぎて、最初は何が新しいのかさっぱり分からなかったんだけど、肝は如何に受託開発でそれを貫徹するかの交渉術や契約形態にありそうだということに合点がいった。人月に代わ…

マスコミから遠く離れて

記者に憧れた中高生の時分『抵抗の新聞人桐生悠々 (岩波新書)』とか読んで時代に流されず生きたい、言論の自由のために闘いたいと思った。次第と大人の世界に巻き込まれるようになって、自由に語り続けるために身を引いたり、物事と関わり続けるために語れな…

ネット権について今さら

自民党の動きが急らしく、あまり勉強してなかったのを改めて調べてみたのだが、ネット権って変だね。僕は個人的に消費者余剰の最大化を標的に制度の最適化を図るべきで、二次創作を抑圧したり、取引を制限するような制度では本末転倒と考えている。 そういっ…

10年泥が嫌ならITお勧めだよ

いろいろ不満な時期もあったけど、結局ITに行くのが最も報われると思って飛び込んだんだし。学歴差別とか新卒偏重とか少ないし、他業種と比べて賃金は高めだし、しょっちゅうドンデン返しがあって退屈しないし、まだ成長しているし、スキルは世界で通用する…

BS通販規制は既存事業者含め公平に

また微妙な時期に編成規制の話が。そもそもBSデジタル化の折、他業種から放送事業への新規参入を恐れた民放各社がBS枠獲得に走り、赤字と通販番組を垂れ流したまま会社を塩漬けにしていることが問題なんだが。美人投票の要素として広告放送の比率を参考にす…

ユビキタスな家庭の光景

年初にプラズマテレビを買った折、割引になるというので光ファイバとIPTVを入れた。ONUから既設の無線LANルータに繋ぎ、ノートPCから無線LANで繋いだので、それほど速くなった気はしない。 契約したSTBの会社から「グループ再編で7月以降のサービスがどうな…

まぁ泥カン良かったんじゃね。希望は自分で紡げ

IPAのイベントで大御所が出て「泥のように働け」といったのに対し、ナナロク世代から「IT業界って泥のように働かされるところばかりでもないよ」って意思表示したのは、まあ悪くない展開だ。パネラーの所属してる企業とか応募者不足には困ってないよな、そも…

だからDRMなんか嫌いなんだ

iPhoneが気になっているんだけどTCOを計算すると2年間で20万円近くの出費となるので、とりあえずiPod Touchのファームウェアを更新して様子見。更新はうまくいったし会社のExchangeに繋がったところまでは満足だが、AppStoreで何をダウンロードしても起動で…

毎日のクローラー拒否の理由に関する推察

検索で引っかかると過去記事のキャッシュが表示できてしまうけれども、クローラーを拒否すれば検索で引っかからなくなり、結果としてキャッシュにアクセスできなくなることを期待しているのかなぁ、とか邪推する訳だけど。だとしたら良心的かも。 担当者はネ…

通放融合と不条理なコンピュータの類似性

やっぱり何でこんなことやるんだっけとか、論点が空回りしている背景が分からないんで、改めて竹中懇から中間論点整理までの議事録を読み通して感じたこと。うーん、なんか組織の抱える問題って普遍的というか、まるで「不条理なコンピュータ」で読んだよう…

iPhoneは何を変えるのか

まだiPhone 3G触ったことないんだよ。どこのSoftbankショップいっても「iPhone 3Gは売り切れました」と立て札があって、店によってはpopで「ソフトバンクはりんごだけじゃない!」とか書かれててさ、純増4位に落ちたauショップのお姉さんは、熱心に団扇を配…

新司法試験にネット規制の出題

ネット規制が今年度の司法試験に出題されたと聞いて探してみた。これの第1問。これはすごい。司法試験の問題なんて初めて見たんだけど、よく出来てる。

融合法制を巡る論考

ブログで呟くだけじゃ芸がないので遅ればせながらパブコメを起こす方向で検討中。改めて「通信・放送の総合的な法体系について(中間論点整理)」を読んでるんだけど、けっこう手ごわいな、という印象。いま悩んでいるのは融合法制って何をやりたかったんだ…

「有害情報」の起源

語感は有害図書規制の流れから来ているんだろうな。2002年の青少年有害社会環境対策基本法案をみたが有害情報という言葉はなかった。遅くとも2005年7月6日に警察庁生活安全局長に着任して間もない竹花豊氏が、総合セキュリティ対策会議で今年度は違法・有害…

ネットの時間で子どもを守れる教育を

パソコン時代のITリテラシーとケータイ時代のITリテラシーで決定的に異なるのは、パソコン時代に求められる情報教育がITに慣れ親しみ使えるようにするための教育が求められたのに対し、ケータイ時代に求められるITリテラシーとは先生よりも子どもの方がITに…

違法情報とネット広告規制に関する議論

広告運営者が各々に審査基準を設けていることは承知しているが、約款で「違法な広告、違法または詐欺的な営業行為を行うこと」を禁止し、運営者が把握できる範囲で審査することと、それによって違法な広告が表示されないことが担保され、notice and takedown…