雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

フィルタリング

いじめられっ子だった俺が断言する ネットいじめは有害情報規制じゃ解決しない理由

おいらの妄想じゃ国会議員さん達って厳しい選挙を勝ち抜いた選良で、僕ら庶民よりずっと人間の機微を知り抜いていそうな気がするんですが、実際どうなんですかねぇ。なんてことを考えさせられたのは、与野党とも有害情報については似たような定義をしていて…

「有害」概念の定義にCRYPTOREC方式を

トラバを読んでいると有害サイトを削除する必要はないが、親が適切に保護し、子どもの発育段階に応じてフィルタリングを緩和できるようにすべきという点では概ねコンセンサスを取れそうだ。だとすると民主党高井私案でも提案されたセルフラベル方式が妥当と…

ネットで子どもの安全を守る包括的な政策パッケージ私案

僕はそもそも有害コンテンツ規制、特にフィルタリングの必要性や有効性に疑念を感じるが、ネットをツールとして使った少年が被害者となるいじめや犯罪が後を絶たず、保護者や教育者から悲鳴が上がっている以上は、政府として何かしなければならないという前…

何を何時みせるかは親の権利だが、親にもいろいろ

id:finalventもid:dankogaiも立ち位置はかなり近く、子供たちは残酷な現実をいずれ知るべきだが、時期は親が管理してもいいだろうということではないか。であれば有害コンテンツは自民党案のように削除すべきではなく、民主党案のようにセルフラベルを貼るべ…

残虐なコンテンツを子どもにみせるべきか

つい先日、仕事で有害コンテンツ規制推進派の女性議員にお会いしたら、話の途中でいきなり「わたしたちはこういうホームページを規制したいんですよ」って、残虐な画像とかを掲載したいくつかのホームページのプリントアウトを見せられた。ホントにみせると…

禁忌と妄想

岸さんがいいことを書いている。やってる側は成長産業を見捨てたなんて自覚はなくて、政策過程がぶっ壊れて、誰もが思い思いのことをやるようになってしまったのかな。何をどう間違ってしまったか分からないが、有害コンテンツ規制に関する自民党の党内調整…

融合する悪夢 - 2016年 日本国民が表現の自由を手放すまで

いや最近ちょっと自分でさえ時代のうねりに流されているんじゃないかという不安があってさ、近未来で想定し得る悪夢のような展開を考えてみた。この妄想は何か政治的に意図して書いた訳じゃない。こういうことも起こり得るだろうという思考実験に過ぎない。…

問題を起こすのは利用者であって媒介する仕掛けではない

出会い系とか学校裏サイトでのいじめとか掲示板での中傷とか、突き詰めれば愚かしき人と人との問題でしかないが、ハイテクの衣を纏った媒介者が介在することで、その媒介者さえ再設計すれば犯罪が抑えられユートピアが現出するという幻想を誘発してしまう。…

埼玉県の防災ブログはどっちもどっち

この事案は総務省の研究会でも楽天がアピールしており激しく今更感が漂うのだけれども仕込み記事だろうか。例えば僕が勝手に楽天ブログで「○○県の防災情報」とかいうサイトを立ち上げたのと区別がつかなくても困るので、自治体はちゃんと独自ドメインでサイ…

日経ITプラスに寄稿しました

トップページからもリンクいただきました。年齢情報によるゾーニングを軸とした提案になります。 よりよい未成年保護へキャリアは「年齢情報」開放を - モバイル-最新ニュース:IT-PLUS

突っ込みどころ満載の自民 青少年特別委案

民主党に続き自民党青少年特別委で検討されていた有害コンテンツ規制の原案が明らかになった。記事中にもあるように自民党でも規制自体に慎重論があり、これから党で横断的かつ冷静な議論が尽くされると聞いているので危機感は強くないが、せっかく叩き台が…

顔認識がログインや視聴率調査に使われる日

実はPCでのフィルタリングの課題のひとつに、多くのユーザーが家庭内のPCでログイン管理していないという問題がある。例えばWindows Vistaの「保護者による制限」では、親子で別のアカウントを設定し、親が子のアカウントに対して「保護者による制限」を設定…

差別的な親心に就いて

僕は個人的には、自分の息子達に対してフィルタリングを設定する場合に、同性愛を規制すべきとは思わない。けれどフィルタリングの根拠を親権の求めるならば、親の持つ差別なり偏見がフィルタリングの設定内容に及ぶことは避け難いのではないか。IMJの分析は…

ミイラ取りがミイラにならぬために

Mobile World Congressに合わせてGSMAが発表した児童ポルノ対策の発表は気になっていたが、世界では日本よりも大きく報道されているようだ。そしてフィンランドでは既にPCに対して大人も対象にアクセス制限が行われ、児童ポルノをホストするサイトを政府がブ…

有害コンテンツ規制の在り方に関する意見

携帯フィルタリング原則化について、ホワイトリスト・ブラックリストともに少なからず課題があることは当ブログでも度々論じたが、長文が多く論点がエントリ毎に分散して読むのが大変だった。そろそろ頭の整理ができて主張が纏まり、説明する機会も増えたの…

警察庁 2007年犯罪統計を公表

警察庁のホームページで犯罪統計資料(平成19年・平成18年対前年同期比較)が2月1日から公開されています。恥ずかしながら見落としておりました。泣き言をいえばトップページや新着情報からリンクして欲しかったなと。

霞ヶ関からのネット利用

なかのひとという面白いサービスがあって、ガジェットを張っておくとどんな組織からアクセスがあるかタグクラウド風に表示してくれる。それによると財務省・総務省・国土交通省・文部科学省・厚生労働省・環境省・農林水産省・特許庁・気象庁・内閣法制局・…

ソーシャルレーティングのコンセプト素案

はてダのエントリ毎にセルフラベル/ソーシャルレーティングする仕掛けを考えた。いちばん簡単で柔軟性が高いのはタグを使う方法。例えば[ポルノ]というタグをつけたら自動的にポルノを示すラベルを挿入する。[暴力]と入れれば暴力シーンを示すラベルを挿入…

セルフラベリング義務化 高井私案をどう読むか

「有害情報」定義明確化、閲覧防止義務付けについて民主党の高井美穂議員が試案を公表した。国がラベリング*1を法律で強制することについては、米国では表現の自由との兼ね合いで断念された経緯があり、その辺の事情に詳しい崎山さんの懸念も尤もではあるの…

あまりにWeb 1.0的な

憶測でフィルタリング批判をしても仕方ないので実際にフィルタリングソフトを入れてみた。まずは無償提供されているWindows Live OneCare ファミリーセーフティ。アカウント切り替えが面倒なので保護者モードで警告だけ出す設定で。まずWikipediaだが英語版…

なぜ今セルフレーティングなのか

インターネット協会がこれまで第三者レイティングに重点を置いた活動をしていたとしても不思議ではない。多くのWebサイトにセルフレイティングを呼びかけても成果が出なかったのに対し、フィルタリング事業者は非常に協力的で結果を出せたからとも考えられる…

個人情報の開示管理へ向けて

酔ってパソコンを電車に置き忘れると新聞の社会面に載ってしまう世の中は真っ平だし、個人情報保護法の条文や運用は早急に見直して欲しい。ところで日本の個人情報保護法はOECDプライバシーガイドラインが契機で、この内容は欧州提案が基になっているのだが…

街とネットと - スマートゾーニングへ向けて

やっぱり携帯やPCでフィルタリングを原則化するのは変だ。街だってSNSと同じように出会いがあるけれど、たまたま渋谷で援交した子がいるから渋谷駅の改札口は未成年じゃ開かないようにと鉄道会社を突き上げる馬鹿はいないだろ。コンビニで酒や青年雑誌を売っ…

現実的な未成年ゾーニング技術の検討

わたしは子供たちを犯罪を守るための技術の開発と普及が重要であることを認めつつ、現時点で未成年の利用する携帯電話にフィルタリングを原則化することは時期尚早と考える。まず福祉犯のピークは1985年で犯罪件数は横ばい傾向にあり緊急性が薄く、さらに既…

携帯コンテンツ規制 次の論点は

今日のICPC緊急シンポジウム 違法・有害コンテンツ規制の論点整理は素晴らしかった。5原則があるので誰が何を話したか具体的には書けないが、政界の動き、行政の動き、事業者の思惑が構図として繋がって断絶や争点もみえてきた。正直なところ、充実したゲス…

実録 父はみた 6歳の息子がエッチアニメ集に迷い込むまで

いつの間にプレステ3のブラウザでちゃんとYoutubeを閲覧できるようになったんだか。まいにちいっしょに飽きた長男(6歳)が、次男(4歳)、三男(2歳)のみているところでブラウザを立ち上げてYoutubeでドラゴンボールの動画を検索すると、ブルマのパフパフ場面(末…

出会い系サイトって何?

いわゆる出会い系サイトへの未成年によるアクセスを制限することの必要を認めるに吝かではないが、何を以て出会い系と定義するかが難しい。例えばmixiやモバゲータウンって出会い系サイトなの?みたいな。CGMとかソーシャルサービスを軒並み網にかけるとなる…

出会い系サイト届出制のパブコメ募集

「出会い系サイト等に係る児童の犯罪被害防止の在り方について」に対する意見の募集について 報告書が公表されてパブコメに付されたので、さっそく読んだ。報告書は現状調査をきっちりと行い、提言も抑制が効いており、真摯な議論の跡が窺える。

緊急フォーラムへ向けて有害コンテンツ規制の論点整理

コンテンツ政策フォーラムが21日、慶應大学三田キャンパスで未成年者向け携帯フィルタリングサービス原則化についての緊急シンポジウムを開催する運びとなった。情報通信政策研究会議も1月30日に国際大学GLOCOMで有害コンテンツ規制についての緊急シンポジウ…

有害サイト規制の経緯を学ぼう

民主党の有害サイト規制法案に対する小飼弾さんや中島聡さんの反応をみていると「表現の自由」なり「通信の秘密」を前面に押し出したナイーヴな反応に終始しているようにみえる。けれども未成年が対象であれば、サイト削除義務もフィルタリング義務も憲法で…